エンプティとは
Blenderのエンプティ(Empty)は、レンダリングされないけど3Dビューでは見えるという特別なオブジェクトです。Blender内の基本的操作では見えますが、レンダリング(F12)では見えないということです。
では、どういうときに使うのでしょうか?
エンプティの用途
親オブジェクトとして使用
複数のオブジェクトをグループ化して、移動・回転の中心にするなど。カメラやライトの制御
カメラやライトを常にある場所に向けるときや、ある物体を自動で追尾するときなど。アニメーションの制御
アーマチュアを使うほどではない簡単なアニメにボーン代わりに使うなど。位置・回転のアニメーション制御だけで済むときなど。
コンストレイントのターゲット
「位置に追従」「回転をコピー」「向ける」などの動きの目印に使う配列やミラーの原点
ArrayモディファイアやMirrorモディファイアをより柔軟に制御したいとき。配列の方向と間隔を制御したい
ミラーの軸を自由に制御
など。
なぜエンプティには種類がある?
エンプティの種類は、機能の違いなどではなく、見やすさ・使いやすさのためにあります。シーン内でわかりやすくしておきたいときに使い分けのために。
十字
中心を示すだけのシンプルなマークです。軽い目印や一時的な参照に。座標軸
XYZの軸が見える(赤緑青)。一番よく使われる。カメラのターゲット、移動の基準など。矢印
向きを示すのに最適。方向のガイドや追従方向の目印に。円
軸方向の回転に便利。回転のコントローラーなど。立方体
小さい立方体で、物体のサイズ感を見たいとき便利。配列のオフセットや中心点に。球
球状の目印。キャラの視線ターゲットなど「注視点」っぽく見せたいときに。円錐
エンプティが矢印のような円錐形になります。カメラやキャラの注視方向の表示、ライトの照射方向を示す、アニメーションで進行方向のコントローラーに使う。
画像
画像ファイル(PNGやJPEGなど)を表示できるエンプティ。画像は3D空間に2D的に貼り付けられるイメージで、透過PNGなども使えます。
リファレンス画像の表示(背景画、キャラクターの設計図など)
UI要素の仮配置
モデリング中のスケッチガイドに使う
動画やモーショングラフィックスでラベル的な演出
など。
エンプティの追加方法と座標合わせ
「追加」タブから「エンプティ」より追加します。座標合わせは、nキーのトランスフォームからできます。
最後に・・・
今回は- エンプティとは
- エンプティの用途
- なぜエンプティには種類がある?
- エンプティの追加方法と座標合わせ
最後までお読み頂きありがとうございました。
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2025年04月18日
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