そこで、DaVinci ResolveのFusionを試してみました。
解像度の変更(クロップ)
新規プロジェクトより、ファイル→読み込み→メディア
で動画を読み込みます。
メディアプールよりタイムラインにドラッグ。
初期設定時は、解像度が1920x1080になっている。
これにメディアを追加するとそれより小さくおさまり、左右など余分な部分が出来る。
この部分は、透過する方法はあるかもしれないが、なかなかうまくいかなかったので先にカットしておく。
こうすることで、周りに風景が映り込んでいても、グリーンバックの部分のみキーイングが可能になる。
FusionでのCropノード
Fusionページのノードで、「Shift + スペース」で「Crop」と検索し
MediaIn1 - Crop1 - MediaOut1
にする。
黒の背景の境目が見にくいので、ビューアーの上で右クリックし、ガイド→フィルムを表示しておく。
右上のインスペクタのツールで、
- 「センターに維持」にチェック
- サイズを変更
- 「センターに維持」にチェックを外しオフセットを微調整
以上で、エクスポート時にもクロップされた状態で可能になる。
このとき、一番右下の「プロジェクト設定」で「解像度」が1920x1080になっていても、クロップの数値でエクスポートされるわけだ。
DaVinci Resolveでのキーイングの方法
DaVinci Resolveでのキーイングの方法はいくつかある。
3Dキーヤーの方法
先に言っておくが、後述のFusionを使った方法の方が良い。エフェクト追加
エディットページで、上部の「エフェクト」アイコンをクリックして、ResolveFX→フィルター→ResolveFXキー→3Dキーヤー
をタイムラインのクリップにドラッグ。
右上のインスペクターのエフェクトに設定が表示される。
ビューアーをなぞるとそこの色が消える。
スピル除去
インスペクタのエフェクトの3Dキーヤーのスピル除去を上げて境目を消す。Fusionでの方法
Delta Keyerノードの追加
下メニューのFusionページを選択し、「Shift + スペース」で検索窓から「Delta」を入力。「デルタキーヤー(Delta Keyer)」というのがあるので、それを選択するとノードに追加される。
追加された「Delta Keyer」ノードは自動で接続されているが、接続されてなければ
「MediaIn1」-「Crop1」 -「DeltaKeyer1」- 「MediaOut1」
となるように繋ぐ。
Delta Keyerノードの設定
「Delta Keyer」ノードを選択すると、右上の「インスペクタ」アイコンから右側に「ツール」が表示され、その中の「キー」の画面を選択。「背景のカラー」の右のスポイドを動画の緑部分にドラッグすると、簡単に緑が抜ける。
「ゲイン」を上げると、より強くキーイング出来る。
マウスホイールで上下、「Ctrl」を押しながらマウスホイールで拡大縮小できるので、拡大しながら他の部分が消えていないか確認しながらする。
この際、黒白画面で確認しながら操作した方が見やすいので、左側にもう一つ画面を出す。
「DeltaKeyer」ノードを選択して、「1」キーで表示/非表示が出来る。
表示したら、そのすぐ上のアイコンで「Show カラー Channel」とあるのでそれをクリックすると白黒で見れる。
Blenderもこれは可能だが、この時点でDaVinci Resolveの方が分かりやすくてシンプルで効きもいい気がする。
Blenderはもっとノードを作成しないといけない。
追加キーイング
「インスペクタ」の「ツール」の「キー」の横にある「プリマット」を選択。「ソフトレンジ」を選択し、動画画面で範囲選択をすると、自動で数値が適用され、その範囲の色のみが削除される。
これはかなり便利ですごいツールだ。
Blenderにはこれはないと思われる。
ということで、Blenderのキーイングもそこそこ良いとは言われるが、個人的にはDaVinci Resolveのキーイングに軍配だ。
エクスポート
書き出し範囲の設定
書き出し範囲の設定は、「I」と「O」で設定できる。タイムラインにマーカーを合わせて、「I」(in)と「O」(out)を設定。
なぜかショートカットが反応ないときがある。
そういうときは、メニュータブの
- マーク→イン点をマーク
- マーク→アウト点をマーク
をすればいい。
アルファを書き出し
背景を透過しても、書き出し(エクスポート)でそれに合わせて設定していなければ無意味だ。以下の方法で書き出しできる。
デリバーページから
- 保存先を設定
- フォーマット:QuickTimeまたはAVIでも可
- コーデック:Avid DNxHR またはGrass Valley
- 「アルファを書き出し」にチェック
これで「レンダーキューに追加」→「全てレンダー」
でエクスポート出来る。
プリセットの保存
プリセットを保存しておくとよい。デリバー画面の「...」メニューから「新規プリセットとして保存」
すると次回から選べれるようになる。
Blenderに読み込み方法と失敗と成功
失敗例
Blenderで読み込みと半透明になる
しかし、これをBlenderで取り込むと、普通なら人物以外は透過しているはずだが、なんとキーイングした緑色が、半透明になっている。緑色、もしくは灰色が全体に残ってるような状態だ。
なんとも奇妙な現象。
しかもよく見ると、半透明はキーイングした箇所のみではなく全体だ。
キーイングした個所が緑色の半透明になる
- Avid DNxHR
- Grass Valley
キーイングした個所が灰色の半透明になる
- Apple ProResのApple ProRes 4444
- PNG連番
- TIFF連番
この情報は、ほとんどありませんでしたが、
こちらのサイト様
が見つかりました。
ただ、連番にはしたくない。。
一応上記サイトの「Save」ノードを試したけど自分の環境では変わらず。
一体なんなんだ??
キーイングに関わらず透過が半透明
キーイングしいていないのにDavinci ResolveでエクスポートしてBlenderで確認すると、半透明になっていることが判明した。ということは、キーイングとは別問題か。
アルファモード「Premultipled」
そこで調べると、こちらのサイト
の情報があった。
しかし、なぜかアルファモードに「Premultipled」しかグレーアウトしていて選べない。
これは、上にある、レンダーの
「単一のクリップ」を「個別のクリップ」に変更すれば選べられるようになる。
しかしここを「Straight」に変更しても変わらなかった。
クリップ属性
エディットページでタイムラインのクリップを右クリック→クリップ属性ここにもアルファモードがある。
ここが無しになっていたので、「Premultipled」に変更。「Straight」は存在しない。
これで「Premultipled」に合わせて書き出してBlenderで見てみると、少し半透明が薄くなったが、完全に透明ではない。「Straight」も「Premultipled」に合わせても、透過にはならなかった。
成功例
Blenderに適した拡張子は?
連番だけど「EXR」
色々調べると、EXRがBlenderと相性がいいらしい。EXRとは、OpenEXRを使った拡張子。
「アルファを書き出し」にも対応してるではないか!
なんで今まで気付かなかったのか。。
とりあえず、
- フォーマット:EXR
- コーデック:RGB Half
- 「アルファを書き出し」にチェック
なんだ、連番ではないか…
とりあえずBlenderに取り込んでみると…
なんと、上手く行った!!!
連番形式だけど、初めてうまくBlenderに取り込めました!
しかも背景半透明の問題は、Fusionでキーイングしているところは透過したので、とりあえずこれも問題無しです!
約1日かかりました。疲れた…
動画形式も調べてみるが、とりあえず最悪連番形式でいけるということで安心。。。
EXRは連番形式のみだが現場では連番
調べたところ、とにかくEXR形式では動画形式は出来ないようだ。ただ、CG映像制作やVFXの業界では、基本的動画ファイルは、
- EXR
- DPX
- TIFF
- PNG
理由は、
- エラーが起きても最小限で済む
- 非圧縮だかや綺麗
たしかにEXR連番見たとき、綺麗な気もした。
ファイル数が爆増するから連番は嫌だったけど、この際考え変えて慣れてこか。
業界では常識だろうな…
まだまだ初心者…
一つ成長。
EXRのコーデックの違い
- Half (16bit):通常これでOK(軽い)
- Full (32bit):HDRや物理計算用
以下圧縮方式。
何も書いてない場合は圧縮無し。
基本は「RGB Half ZIP」でいいらしい。
ZIP
- 最も基本・よく使う
- 可逆圧縮(画質劣化なし)
- 圧縮率:中
- 速度:普通
ZIP1は
- 圧縮効率:やや低い
- ファイルサイズ:少し大きい
- 読み込み:速い
PIZ
- VFXで定番
- 可逆圧縮
- 圧縮率:高(特にグラデーションに強い)
- 速度:やや遅い
DWAA / DWAB
- 軽量・高速
- 非可逆圧縮(少し劣化)
- 圧縮率:かなり高い
- 再生:高速
DWAA:軽め圧縮(バランス)
DWAB:さらに高圧縮(より軽い)
RLE
- 可逆圧縮
- 単純な画像で強い(ベタ塗りなど)
- 写真系は弱い
DaVinci Resolveの連番について
DaVinci Resolveでは、タイムラインにタイムコードが基準となり、それがそのままファイル名に使われる。タイムライン開始:01:00:00:00
フレームレート:30fps
だと、フレーム番号:108000からスタートになる。
わりと分かりやすいので、これは理解さえすればそのままでもよい。
ということで、Davinci ResolveのFusionでキーイングして背景透過でBlenderに取り込むまでの流れでした。
結局はFusionでキーイングして、EXR連番でエクスポート。それだけ(笑)
これ、業界のベテランさんは当たり前のように知ってるんだろうか。。
それとも、DavinciResolveからBlenderに透過で持ってくること自体が稀なのだろうか。。。
とりあえず出来て良かった。
おすすめ動画。

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テンプレートを作ろう
クリップの置き換え
エディットページ→メディアプールのクリップの上で右クリック→クリップ処理→選択したクリップを置き換え※エディットページしか「クリップ処理」の項目は出ません。
もしエディットページにメディアプールが表示されてなければ、メニュータブから、
ワークスペース→ワークスペースでパネルを表示→メディアプール
で表示される。
音声の再生
音声はエディットページは反映されても、なぜかFusionページは反映されない場合がある。その場合、MediaInノードを選択し、インスペクタのオーディオのオーディオキャッシュにある「オーディオキャッシュをパージ」をクリックすればキャッシュが消えて反映する。
FusionのCrop
他の設定はそのままだが、クロップはズレるときがある。ま、クロップは再設定しないといけないときが多いのでズレてもいいので、再度クロップを合わず。
FusionのDeltaKeyer
プリマット
DeltaKeyerはそのまま残っているが、プリマットも再度細い編集が必要。グリーンバックはキーイングされているが、細かい部分を新しく消さないといけないので、プリマットで消していく。
エクスポート
- デリバー画面でプリセットを選択
- 保存先を変更
- 「I」と「O」で書き出し区間を設定
- レンダーキューに追加→すべてレンダー
[カテゴリ]